錫製品で有名な「能作」。
テレビや雑誌などで紹介されることも多い能作の錫製品ですが、今回はその中から錫100%で作られたビアカップに焦点を当て、「能作の錫製ビアカップを5年使ってわかった、錫製ビアカップの良い点と少し気になる悪い点」を紹介していきます。
5年間日常で使ったからこそわかる、経年変化や使い勝手を徹底レビュー。
オシャレなだけじゃない?
その使い心地はどのようなものなのでしょうか。
能作って?錫って?
まずは「能作」と「錫製品」について少し説明していきます。
株式会社能作は、銅器の町として有名な富山県高岡市にある鋳物(いもの)メーカーで、錫製品の他にも真鍮製の風鈴なども人気です。
ちなみに、鋳物とは加熱して溶かした金属を型に流し込んで作られる鋳造という技法を使って作られた金属製品のことで、人類が金属を使用し始めた当初から使われている技法だと言われています。
錫製品については、能作の公式サイトにこのように書いてあります。
錫は金・銀に次ぐ高価な金属です。水が腐食しない、酒の風味がまろやかになるなど、すぐれた抗菌作用とイオンの効果があり、古くから茶器や酒器の材料に用いられてきました。100%の錫はとても柔らかく、形状にもよりますが手で簡単に曲げられます。この特性を生かした曲がる「KAGOシリーズ」の他、テーブルウェア、花器などの幅広いラインナップで、暮らしのさまざまなシーンに彩りを添えています。
引用元:株式会社 能作
錫が金・銀に次ぐ高価な金属だったとは知りませんでした。
そんな高価な金属で作られたビアカップでビールを飲んでいたなんて、なんて贅沢。
能作 錫100%ビアカップを5年つかってわかったこと。
能作の錫製ビアカップを使い始めて5年以上経つからこそわかった、良い点と少し気になる悪い点を紹介していきます。
能作 錫100%ビアカップの少し気になる悪い点
それではまず少し気になる悪い点から。
使ってみて気になった点はざっとこんなところでしょうか。
不便というほどでは無いですが、真空断熱タンブラー等の機能を売りにした商品と比べると少し物足りなさを感じます。
食洗機に対応していないのも、食洗機を使っている家庭では少し手間を感じてしまうかもしれませんね。
ただ、お手入れに関しては、食器用洗剤で洗えばよいので特に心配するようなことはありません。
能作 錫100%ビアカップの良い点
おまたせしました。
次は使って気づいた能作錫製ビアカップの良い点を紹介していきます。
錫は熱伝導率が高いので、氷を入れたり冷蔵庫で短い時間冷やしておくだけで容器が冷えます。なので冷たい飲み物を注ぐ際、コップの温度で飲み物がぬるくなるのを簡単に回避できます。
個人的にはビールを注いだ時にきめの細かい泡が立つところがすごく良いです。口当たりも良く、気のせいか味がまろやかに感じます。
そしてなによりも、高級感が日常に特別感をプラスしてくれます。
経年変化はする?
新品の頃と比べると多少光沢がお鈍くなってきますが、それ以外は気になる程の変化はありません。
よほど無理な歪みを加えたり、手入れを間違わなければ10年でも20年でも綺麗に使えるのではないでしょうか。
くすんで光沢が鈍くなってきてもそれはそれで味がありますし、公式サイトには光沢が鈍くなってきたときの手入れの仕方も書いてあるので、気にするほどのことでは無いでしょう。
能作 錫100%ビアカップ レビューまとめ
今回は、株式会社能作が製造販売している錫製ビアカップを5年使ってのレビューでした。
感想のまとめとしては、真空断熱構造のステンレス製カップなどに比べると機能性はありませんが、高級感と錫100%だから味わえる独特の触感と口当たりは、他の素材のものには無い特別感があります。
他のグラスやカップとは場面によって使い分けると良いでしょう。
細かい傷はほとんど気になりませんし、それが味にもなりますので長い間愛用できます。
今回紹介したビアカップの価格は六千円ほどしますので、お手頃とは言いにくい価格ですが、品質を考えれば高い買い物では無いと思います。
とても良いものですので、贈り物や自分へのご褒美にいかがでしょうか。
カップへの名入れも出来ますので、名入れをすれば更に特別感が増しそうです。
気になる点